症例写真

20代/ 男性

尿道(下裂)に発症した粗大尖圭コンジローマにより出血と排尿障害を来した一例

Before

閲覧注意

この写真には性器の描写が含まれております。
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尿道にできた尖圭コンジローマ

After

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尿道にできた尖圭コンジローマ

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尿道(下裂)に発症した粗大尖圭コンジローマにより出血と排尿障害を来した一例

エピソード

尿道にできた尖圭コンジローマ

20歳代男性 9か月付き合っているパートナーがいる。
3か月前に近医で尖圭コンジローマを診断され、ベセルナによる治療を行ったが、縮小しなかった。2か月前より、別の近医で液体窒素による治療を行い、効果があり縮小したが、尿道の結節が残存。2,3週間後に再増大した。1か月前に再び最初のクリニックでベセルナを処方してもらったが改善せず、出血し、尿も出づらくなってしまった。この状況ではあるが、最後に性行為を行ったのは1週間前であり、パートナーも尖圭コンジローマの診断を受けている。
診察では尿道下裂部に2㎝程度の鶏冠状結節を認めた(Before, 画像1)。多血性で悪臭は著明であった。
最初にゲンタマイシン軟膏および抗生剤服用を指示し、液体窒素、ヨクイニンによる治療を1週間ずつ行い、3か月で病変はだいぶ縮小した(画像2、3)。その後2週間毎にさらに液体窒素、ヨクイニン治療を行い、最終的に初診から6か月後に完治した(After)。

≪解説≫
尖圭コンジローマは尿道病変に限らず、再発する事がとても多い厄介な病気の1つです。この患者さんも何度も再発を繰り返し、当初は半ば自暴自棄になられており、イボのあるままに性交渉をして、悪化させてしまいました。最初に来られた時にはイボは増大、出血、細菌感染を起こして悪臭がありました。しかし私たちのご提示する内科的治療にご納得いただき、毎週毎週根気強くご来院され、液体窒素の治療を受けてくださいました。途中に一度、長期出張で1か月ほど開けてしまい、その際にイボは増大を認めましたが、その後も毎週の治療により順調に縮小し、最終的に消失しました。このように、尖圭コンジローマの治療というのは、決して難しくはありませんが、時として根気のいる治療になります。それは医師や医療スタッフ側の努力も当然必要ですが、ご本人の諦めないお気持ちや行動力(クリニックを探すところを含む)が完治へのカギになっているものと考えられます。
→もし今イボがあり、なかなか病院に行きづらい状況にいらっしゃる方は、まずはご相談だけでも構いません。お気軽に銀座にお越しくださいませ。

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