1.HSV-1とブドウ球菌感染を合併した例
多発潰瘍とHSV-1陽性を認め治療開始後、39℃の発熱、鼠径リンパ節腫脹、排尿時痛、膿性分泌物が出現。ブドウ球菌の合併感染に対する治療を加え改善しました。
単純ヘルペスウイルス(HSV)による感染症です。HSV-1、HSV-2のどちらも性器に感染することがあります。症状が治まってもウイルスは体内に潜伏するため、疲労・睡眠不足・月経などをきっかけに再発することがあります。
腟性交、肛門性交、オーラルセックスなどで感染します。病変がコンドームで覆われない部位にある場合、コンドームだけでは防ぎ切れないことがあります。
水ぶくれ、ただれ、強い痛み、発熱、鼠径部の腫れ、排尿時痛などを伴うことがあります。
再発時は、むずむず感・ヒリヒリ感だけで始まることがあります。違和感の段階でご相談ください。
「切れたように痛い」「しみる」「できものが触れる」も受診のきっかけです。
陰茎、亀頭、包皮、陰嚢、肛門周囲の水ぶくれ・ただれ。痛み、かゆみ、排尿時痛、鼠径部の腫れを伴うことがあります。
大陰唇・小陰唇、腟前庭、会陰、肛門周囲の強い痛みや多発潰瘍。発熱、頭痛、だるさ、排尿しにくさが出ることもあります。
39℃前後の発熱、歩けないほどの痛み、尿が出にくい、膿が出る、急に腫れが強くなった場合は、早めにご連絡ください。
病変がある時は、潰瘍や水ぶくれを綿棒でぬぐって検査します。病変が新しいうちほど、原因ウイルスを確認しやすくなります。検査が陰性でも症状や時期によっては、血液検査や再検査を組み合わせて評価します。
| 検査 | わかること | 税込 |
|---|---|---|
| HSV-1/HSV-2 PCR 病変ぬぐい |
現在の病変から単純ヘルペスウイルスを検出し、1型・2型を確認します。 | ¥7,700 |
| 血液抗体検査 | 感染時期や病変の状態により、抗原/PCR検査を補う目的で行います。 | 医師がご案内 |
| 同時に検討する検査 | 梅毒、淋菌、クラミジア、一般細菌など。潰瘍・膿・おりもの症状がある時は広めの検査をおすすめします。 | 症状により選択 |
症状の強さや初発・再発、検査結果に応じて治療を選びます。
発熱を伴う例、抗原検査が陰性だった例、他の感染症を合併した例などを掲載しています。
症状や診断までの経過には幅があります。性器ヘルペス症例集では、HSV-1・HSV-2の違い、梅毒・淋菌・細菌感染などとの鑑別、治療の考え方を、患者様向けにわかりやすくまとめています。
性器ヘルペスは、見た目や経験だけで「きっとヘルペス」と判断されがちです。しかし、同じような潰瘍・痛みを起こす病気はほかにもあります。病変が新しいうちに検査を行い、必要な治療を早く始めることが大切です。
初発の強い痛み、再発を繰り返す不安、パートナーへの伝え方まで、どうぞご相談ください。
水ぶくれ・ただれ・強い痛み・排尿時痛がある方は、なるべく早めにご相談ください。
銀座ヒカリクリニック
有楽町線 銀座一丁目駅より徒歩1分
本日の診療予約:03-6879-9875
混雑時にはお電話に出られない場合があります。数分後におかけ直しください。
| 検査 | 検査の意義・受診タイミング | 税込 |
|---|---|---|
| PCR(病変ぬぐい) | 病変をぬぐい、その領域からヘルペスウイルスが排出されているかを直接確認する、診断意義の高い検査です。症状がある時に限り行えます。初発・再発を問わず、水ぶくれ・ただれ・痛みなどの症状がある時にお越しください。 | ¥7,700 |
| CF法 抗体検査 |
急性期、亜急性期、既感染の評価や、ペア血清での抗体推移の確認に用います。症状のある時もない時もご相談いただけます。 | ¥5,500 |
| IgG 抗体検査 |
過去の感染・免疫の状況を確認する目的で行います。検査時期や症状に応じて、ほかの検査と組み合わせます。 | ¥5,500 |
| 1型/2型 NT法 抗体検査 |
HSV-1・HSV-2の型を知りたい場合に検討します。病気との今後の付き合い方を考える材料になります。 | ¥11,000 |
実際の診療経験をもとに、個人が特定されないよう配慮して再構成しています。
多発潰瘍とHSV-1陽性を認め治療開始後、39℃の発熱、鼠径リンパ節腫脹、排尿時痛、膿性分泌物が出現。ブドウ球菌の合併感染に対する治療を加え改善しました。
多発潰瘍があり、初回のぬぐい検査は陰性でしたが、血液抗体検査で感染を裏付けました。約1年後の再発時に病変ぬぐい検査でHSV-1陽性を確認しました。
性交後の痛みと黄色いおりものを契機に受診。小陰唇・腟前庭部の潰瘍からHSV-2が確認され、内服と外用で1週間後に疼痛が軽快しました。
小さな潰瘍を2つ認め、初診時のCF抗体は低値でしたが、3週間後に上昇し性器ヘルペスと診断しました。
膀胱炎様の症状が先行し、帯状疱疹も疑われましたが、外陰部病変の検査でHSV-2による性器ヘルペスと診断しました。
外陰部に加えて臀部まで水疱性病変が広がり、性器ヘルペスとして治療しました。
長年のパートナーとの性行為後、翌日から水ぶくれが出現し、検査でHSV-2を確認しました。
陰部潰瘍と両側鼠径リンパ節腫脹を契機に検査を行い、性器ヘルペスに加えて梅毒の同時感染が判明しました。
性器ヘルペスに加え、淋菌感染症による膿瘍形成を認めました。
抗体検査で性器ヘルペスを確認し、クラミジア、カンジダ症、細菌性腟症も同時に認めました。