性病・性感染症の予防|ワクチン・予防薬・検査でできる対策

STI PREVENTION

性病・性感染症の予防|ワクチン・予防薬・検査でできる対策

性病は「感染してから治す」だけではありません。コンドームで感染リスクを下げることに加え、HPVやB型肝炎はワクチン、一定の条件ではDoxy-PEP(ドキシペップ)など、感染症ごとに利用できる予防法があります。
ただし、1つの方法ですべての性感染症を防ぐことはできません。予防・検査・早期治療を組み合わせることが基本です。

コンドーム
HPVワクチン
B型肝炎ワクチン
Doxy-PEP
定期検査

01 / FIRST ANSWER

性病は予防できる?|「全部を1つで防ぐ方法」はありません

答え:感染症ごとに、有効な予防法が違います。

コンドームは多くの性感染症のリスクを下げますが、皮膚どうしの接触で感染するHPV・性器ヘルペス・梅毒などを完全に防げるわけではありません。
一方、HPVやB型肝炎はワクチンで予防でき、細菌性性感染症の一部にはDoxy-PEPという予防法があります。症状がない感染もあるため、定期的な検査も重要です。

BARRIER
コンドーム
多くの性感染症のリスクを下げる基本的な対策。
VACCINE
ワクチン
HPV・B型肝炎など、ワクチンで予防できる感染症があります。
MEDICATION
予防薬
Doxy-PEPなど、対象を選んで使う薬による予防があります。
SCREENING
定期検査
感染を早く見つけ、治療につなげ、相手への感染拡大を減らします。

02 / AT GINZA HIKARI CLINIC

銀座ヒカリクリニックで相談できる性病予防

予防だけで終わらず、必要な検査・陽性後の治療・治癒確認まで性感染症専門の診療につなげます。

※診察料等が別途かかる場合があります。ワクチン・予防薬の適応は、年齢、既往歴、接種歴、感染リスク、現在の治療内容等を確認して判断します。

03 / STI VACCINE

性病・性感染症をワクチンで予防できる?

HPV

9価HPVワクチン(シルガード9)

9種類のHPV型を対象としたワクチンで、HPV6・11型による尖圭コンジローマや、複数の高リスクHPV型によるがん・前がん病変の予防に用いられます。
2025年の効能変更後、添付文書上は9歳以上の「者」が対象となっています。

尖圭コンジローマ
子宮頸がん
肛門がん等
標準的な接種回数

1回目
→
2か月後
→
6か月後

9歳以上15歳未満では、条件を満たせば2回接種とすることもできます。

※すでに成立しているHPV感染を排除する治療用ワクチンではありません。

HEPATITIS B

B型肝炎ワクチン

B型肝炎ウイルスは血液や体液を介して感染し、性的接触でも感染することがあります。B型肝炎ワクチンは感染予防に有効で、成人では通常3回接種します。

一般的な3回接種の流れ

1回目
→
4週間後
→
初回から20~24週後

当院料金:1回 9,900円
接種歴や抗体の状況などを確認し、必要性を医師が判断します。

性的接触で感染することがあるA型肝炎にもワクチンがあります。一方、C型肝炎、性器ヘルペス、クラミジア、梅毒など、現在ワクチンで予防できない性感染症もあります。

04 / DOXY-PEP

性病の予防薬Doxy-PEP(ドキシペップ)とは

性行為後に使う、細菌性性感染症の曝露後予防です

Doxy-PEPは、ドキシサイクリン200mgを性行為後できるだけ早く、遅くとも72時間以内に服用する方法です。
2026年、WHOは男性と性行為をする男性(MSM)およびトランスジェンダー女性について、梅毒・クラミジアなどの細菌性性感染症を減らす選択肢として条件付きで推奨しました。

EVIDENCE
効果が確認されている範囲
WHO 2026では梅毒とクラミジアの減少が明確に示され、淋菌も地域の耐性状況などにより減少が期待されます。
LIMIT
すべての性病には効きません
HPV、性器ヘルペス、HIV、B型・C型肝炎などをDoxy-PEPで予防することはできません。
AMR
薬剤耐性への配慮が必要
抗菌薬を使う予防法のため、薬剤耐性や副作用を考慮し、必要性を定期的に見直します。

誰でも使う予防薬ではありません

2026年WHOガイドラインは、MSMとトランスジェンダー女性を対象に条件付きで推奨しており、その他の集団には現時点で推奨していません。
女性・異性愛男性などでは十分なデータがないため、自己判断での使用はせず、感染リスク・既往歴・内服薬などを確認して医師と相談してください。

1回分 2,750円
5回分 7,700円
10回分 11,000円

05 / BY INFECTION

病気ごとに違う、主な性病対策

HPV・尖圭コンジローマ
ワクチン+コンドーム
9価HPVワクチンで対象HPV型の感染・関連疾患を予防。コンドームだけでは覆えない皮膚から感染することもあります。
B型肝炎
ワクチン+コンドーム
ワクチンで感染予防が可能です。血液・体液との接触を避けることも重要です。
梅毒・クラミジア
コンドーム+対象者ではDoxy-PEP+検査
Doxy-PEPは対象を選ぶ予防法です。感染が疑われる場合は検査・早期治療が必要です。
淋菌感染症
コンドーム+検査
Doxy-PEPの効果は地域の薬剤耐性状況などに左右されます。2026年10月時点で、淋菌予防目的の承認ワクチンを当院では案内していません。
HIV
コンドーム+HIV PrEP / PEP+検査
HIVには曝露前予防(PrEP)・曝露後予防(PEP)という別の予防法があります。Doxy-PEPではHIVを予防できません。
性器ヘルペス・C型肝炎など
コンドーム・リスク低減・検査
現在、一般的に利用できる予防ワクチン・Doxy-PEPの対象ではありません。症状や感染機会に応じた検査が重要です。

06 / CONDOM

性病予防の基本は、コンドームを最初から正しく使うこと

厚生労働省は、性感染症の予防ではコンドームを正しく使用することを重要な対策としています。膣性交だけでなく、オーラルセックスやアナルセックスでも感染する性感染症があります。

最初から最後まで使用射精時だけ装着するのではなく、性的接触の開始時から使用します。
オーラルセックスも対象のどの淋菌・クラミジアなどは無症状のこともあります。
100%ではないHPV・ヘルペス・梅毒など、コンドームで覆われない皮膚・病変から感染することがあります。

07 / REGULAR TESTING

予防していても、性感染症検査が必要な理由

01
無症状の感染がある
クラミジア・淋菌・梅毒などは、症状だけでは感染の有無を判断できないことがあります。
02
予防法は100%ではない
ワクチンやDoxy-PEPも、すべての性感染症を防ぐものではありません。
03
早期治療が感染拡大を防ぐ
感染が分かったら治療し、必要に応じてパートナーも検査・治療につなげます。

08 / IF POSITIVE

予防していても感染することはあります|陽性後は治療へ

「予防していたのに感染した」場合も、責める必要はありません

どの予防法も万能ではありません。症状が出た、パートナーが陽性だった、郵送検査や他院で陽性だった場合は、その結果や感染部位を確認して必要な検査・治療へ進みます。
銀座ヒカリクリニックでは、検査だけでなく、陽性後の治療や治療後の確認まで相談できます。

09 / FAQ

性病予防・ワクチン・予防薬のよくある質問

コンドームを使えば性病は完全に防げますか?
感染リスクを下げる重要な方法ですが、100%ではありません。HPV・性器ヘルペス・梅毒などは、コンドームで覆われない皮膚や病変から感染することがあります。
性病を防ぐワクチンはありますか?
あります。代表的なのはHPVワクチンとB型肝炎ワクチンです。性的接触で感染することがあるA型肝炎にもワクチンがあります。一方、クラミジア、梅毒、性器ヘルペスなどには一般的に利用できる予防ワクチンはありません。
HPVワクチンは男性も接種できますか?
シルガード9は2025年の効能・用法変更後、添付文書上は9歳以上の「者」が接種対象です。当院でも男性の接種をご相談いただけます。接種歴や年齢などを確認して接種方法を決めます。
Doxy-PEPを飲めば性病検査は不要ですか?
不要にはなりません。Doxy-PEPで予防できない性感染症があり、薬剤耐性への配慮も必要です。利用する場合も、定期的な性感染症検査と組み合わせます。
性行為のあとに飲めば、誰でもDoxy-PEPを使えますか?
誰にでも一律に勧める予防法ではありません。2026年WHOガイドラインではMSMとトランスジェンダー女性を対象に条件付きで推奨しており、その他の集団では十分なエビデンスがありません。医師とリスク・利益を確認して使用を判断します。
予防目的だけで受診してもいいですか?
はい。現在症状がなくても、ワクチン、Doxy-PEP、定期検査について相談できます。感染機会やこれまでの検査・接種歴が分かる範囲であれば、受診時にお伝えください。

PREVENTION → TEST → TREATMENT

性病を「防ぐところ」から、感染したときの検査・治療まで

ワクチンや予防薬だけを希望する方も、症状のない定期検査を希望する方もご相談いただけます。感染が分かった場合は、そのまま必要な治療へつなげます。

監修・参考情報

監修:銀座ヒカリクリニック 院長 剣木 憲文(医師・医学博士/日本性感染症学会 認定医)