性病・性感染症の予防|ワクチン・予防薬・検査でできる対策
性病は「感染してから治す」だけではありません。コンドームで感染リスクを下げることに加え、HPVやB型肝炎はワクチン、一定の条件ではDoxy-PEP(ドキシペップ)など、感染症ごとに利用できる予防法があります。
ただし、1つの方法ですべての性感染症を防ぐことはできません。予防・検査・早期治療を組み合わせることが基本です。
HPVワクチン
B型肝炎ワクチン
Doxy-PEP
定期検査
性病は予防できる?|「全部を1つで防ぐ方法」はありません
コンドームは多くの性感染症のリスクを下げますが、皮膚どうしの接触で感染するHPV・性器ヘルペス・梅毒などを完全に防げるわけではありません。
一方、HPVやB型肝炎はワクチンで予防でき、細菌性性感染症の一部にはDoxy-PEPという予防法があります。症状がない感染もあるため、定期的な検査も重要です。
コンドーム
多くの性感染症のリスクを下げる基本的な対策。
ワクチン
HPV・B型肝炎など、ワクチンで予防できる感染症があります。
予防薬
Doxy-PEPなど、対象を選んで使う薬による予防があります。
定期検査
感染を早く見つけ、治療につなげ、相手への感染拡大を減らします。
銀座ヒカリクリニックで相談できる性病予防
予防だけで終わらず、必要な検査・陽性後の治療・治癒確認まで性感染症専門の診療につなげます。
HPV VACCINE
9価HPVワクチン
1回 31,000円
HPV感染による尖圭コンジローマ、子宮頸がん、肛門がん等の予防に用いられるワクチンです。
HEPATITIS B VACCINE
B型肝炎ワクチン
1回 9,900円
B型肝炎ウイルス感染の予防に用いられます。成人では通常3回の接種を行います。
DOXY-PEP
細菌性性感染症の予防薬
1回分 2,750円~
梅毒・クラミジア等の発症リスクを下げる方法。誰にでも一律に勧める薬ではなく、医師が適応を判断します。
※診察料等が別途かかる場合があります。ワクチン・予防薬の適応は、年齢、既往歴、接種歴、感染リスク、現在の治療内容等を確認して判断します。
性病・性感染症をワクチンで予防できる?
9価HPVワクチン(シルガード9)
9種類のHPV型を対象としたワクチンで、HPV6・11型による尖圭コンジローマや、複数の高リスクHPV型によるがん・前がん病変の予防に用いられます。
2025年の効能変更後、添付文書上は9歳以上の「者」が対象となっています。
子宮頸がん
肛門がん等
→
2か月後
→
6か月後
9歳以上15歳未満では、条件を満たせば2回接種とすることもできます。
※すでに成立しているHPV感染を排除する治療用ワクチンではありません。
B型肝炎ワクチン
B型肝炎ウイルスは血液や体液を介して感染し、性的接触でも感染することがあります。B型肝炎ワクチンは感染予防に有効で、成人では通常3回接種します。
→
4週間後
→
初回から20~24週後
接種歴や抗体の状況などを確認し、必要性を医師が判断します。
性病の予防薬Doxy-PEP(ドキシペップ)とは
Doxy-PEPは、ドキシサイクリン200mgを性行為後できるだけ早く、遅くとも72時間以内に服用する方法です。
2026年、WHOは男性と性行為をする男性(MSM)およびトランスジェンダー女性について、梅毒・クラミジアなどの細菌性性感染症を減らす選択肢として条件付きで推奨しました。
効果が確認されている範囲
WHO 2026では梅毒とクラミジアの減少が明確に示され、淋菌も地域の耐性状況などにより減少が期待されます。
すべての性病には効きません
HPV、性器ヘルペス、HIV、B型・C型肝炎などをDoxy-PEPで予防することはできません。
薬剤耐性への配慮が必要
抗菌薬を使う予防法のため、薬剤耐性や副作用を考慮し、必要性を定期的に見直します。
2026年WHOガイドラインは、MSMとトランスジェンダー女性を対象に条件付きで推奨しており、その他の集団には現時点で推奨していません。
女性・異性愛男性などでは十分なデータがないため、自己判断での使用はせず、感染リスク・既往歴・内服薬などを確認して医師と相談してください。
5回分 7,700円
10回分 11,000円
病気ごとに違う、主な性病対策
ワクチン+コンドーム
9価HPVワクチンで対象HPV型の感染・関連疾患を予防。コンドームだけでは覆えない皮膚から感染することもあります。
ワクチン+コンドーム
ワクチンで感染予防が可能です。血液・体液との接触を避けることも重要です。
コンドーム+対象者ではDoxy-PEP+検査
Doxy-PEPは対象を選ぶ予防法です。感染が疑われる場合は検査・早期治療が必要です。
コンドーム+検査
Doxy-PEPの効果は地域の薬剤耐性状況などに左右されます。2026年10月時点で、淋菌予防目的の承認ワクチンを当院では案内していません。
コンドーム+HIV PrEP / PEP+検査
HIVには曝露前予防(PrEP)・曝露後予防(PEP)という別の予防法があります。Doxy-PEPではHIVを予防できません。
コンドーム・リスク低減・検査
現在、一般的に利用できる予防ワクチン・Doxy-PEPの対象ではありません。症状や感染機会に応じた検査が重要です。
性病予防の基本は、コンドームを最初から正しく使うこと
厚生労働省は、性感染症の予防ではコンドームを正しく使用することを重要な対策としています。膣性交だけでなく、オーラルセックスやアナルセックスでも感染する性感染症があります。
予防していても、性感染症検査が必要な理由
無症状の感染がある
クラミジア・淋菌・梅毒などは、症状だけでは感染の有無を判断できないことがあります。
予防法は100%ではない
ワクチンやDoxy-PEPも、すべての性感染症を防ぐものではありません。
早期治療が感染拡大を防ぐ
感染が分かったら治療し、必要に応じてパートナーも検査・治療につなげます。
予防していても感染することはあります|陽性後は治療へ
どの予防法も万能ではありません。症状が出た、パートナーが陽性だった、郵送検査や他院で陽性だった場合は、その結果や感染部位を確認して必要な検査・治療へ進みます。
銀座ヒカリクリニックでは、検査だけでなく、陽性後の治療や治療後の確認まで相談できます。
性病予防・ワクチン・予防薬のよくある質問
性病を「防ぐところ」から、感染したときの検査・治療まで
ワクチンや予防薬だけを希望する方も、症状のない定期検査を希望する方もご相談いただけます。感染が分かった場合は、そのまま必要な治療へつなげます。
監修・参考情報
監修:銀座ヒカリクリニック 院長 剣木 憲文(医師・医学博士/日本性感染症学会 認定医)












