性病検査結果の見方、解釈

検査結果の見方

MeDaCaで届いた検査結果の読み方、陽性・陰性の見方、各検査項目の意味を解説します。

検査結果

1.性病検査結果の見方

実際の検査結果の見方はこちらをご参照ください。

検査結果の見方

上から、「検査項目」「コメント」「測定値」「基準値」「単位」「コメント」と続きます。

「検査項目」:患者様が受けられました検査の項目です。
TPHA(定性)とは、梅毒TP抗体検査を指します。
Hbs抗原(定性)とは、B型肝炎のスクリーニング検査です。
HCV第3世代とは、C型肝炎のスクリーニング検査です。
判定とは陽性または陰性を表します。
カットオフ値と言うのは1.0未満であれば陰性、1.0以上であれば陽性を表しており、この場合1.0がカットオフ値です。
HIV抗原・抗体とは、HIVのスクリーニング検査です。こちらも1.0未満であれば陰性です。

クラミジアPCR咽とは、「咽頭(喉、のど)のクラミジアPCR検査」を指します。
クラミジアPCR他とは、「腟(または肛門)のクラミジアPCR検査」を指します。
一般トマツとは、「一般細菌のぬぐい検査」の事を指します。
グラム(+/-)と言うのはグラム染色が陽性/陰性、COC/RODなどと言うのは「球菌」か「桿菌」かを指します。

検査結果として大切なのは、菌の量です。1+は少量なので、気にしない、3+は多量なのでおりものやペニス皮膚の検査であれば悪臭の原因となり、治療が必要です。女性では抗生剤腟錠、男性は抗生剤クリームです。

カンジダトマツとは「カンジダのぬぐい検査」です。
トリコモナストマツとは、「トリコモナスのぬぐい検査」です。
淋菌核酸同定PCR咽とは、「咽頭(喉、のど)の淋菌PCR検査」を指します。
淋菌核酸同定PCR他とは、「腟(または肛門)の淋菌PCR検査」を指します。
STDマイコうがいとは、「咽頭(喉、のど)のマイコプラズマ・ウレアプラズマ検査」を指します。
STDマイコぬぐいとは、「腟(または肛門)のマイコプラズマ・ウレアプラズマ検査」を指します。

M.ジェニタリウムはマイコプラズマ・ジェニタリウム、
M.ホミニスはマイコプラズマ・ホミニス、
U.ホミニスはウレアプラズマ・ホミニス、
U.ウレアリチカムはウレアプラズマ・ウレアリチカムを指します。

「+」、「ヨウセイ」は陽性、すなわち「感染している」と読みます。
「-」、「ケンシュツセズ」は陰性、すなわち「感染していない」と読みます。

「測定値」は患者様の結果です。
「基準値」とは正常な人の場合の検査結果です。
「単位」はほぼお気になさらなくて結構です。
「コメント」は「再検査」や「参考値」などを示唆しますが、あまり気になさらなくて結構です。最後のコメントも検査を行った衛生研究所の場所などの記載なので気になさらなくて結構です。

尿沈渣(ちんさ)の読み方

尿沈渣の読み方

沈査では、主に性病の菌などによる尿道の炎症の度合いを見ています。女性では尿道は短いので膀胱の炎症を反映しています。

赤血球:炎症が強いと4以上になります。4以下であれば正常範囲内(基準範囲内)です。
白血球:炎症が強いと4以上になります。4以下であれば正常範囲内(基準範囲内)です。
ヘンペイ、ショウエンケイなど:性病とは直接関係のない項目なのでお気になさらず。
細菌:細菌がいれば表示されます。尿は通常無菌状態なので、1+でもいれば陽性と判断します。

2.検査結果の見方(動画)

当院院長より、典型的な検査結果について、動画で解説をさせていただいております。ご自身の検査結果と照らし合わせてご参考にしてください。

ただし、検査結果は個人差がありますので、ご不明点がある場合は必ず再受診し、医師にご相談ください。

①検査結果基本の「き」

解説:前述のとおりです。

②尿沈渣

解説:前述のとおりです。

③尿4種の検査

尿4種とは、①淋菌、②クラミジア、③マイコプラズマ(ジェニタリウム、ホミニス)、④ウレアプラズマ(パルバム、ウレアリチカム)の事です。 測定値で(+、ヨウセイ)とあれば陽性、(-、ケンシュツセズ)であれば陰性です。

尿4種 項目 表記 治療必要
淋菌 淋菌PCR尿 (+)
クラミジア クラミジアPCR尿 (+)
マイコプラズマ STDマイコ
M.ジェニタリウム
M.ホミニス
ヨウセイ
ウレアプラズマ U.パルバム
U.ウレアリチカム
ヨウセイ

④尿7種の検査

検査項目は淋菌、クラミジア、マイコプラズマ・ウレアプラズマ、トリコモナス、カンジダ、一般細菌です。

尿7種 項目 表記 治療必要
淋菌 淋菌PCR尿 (+)
クラミジア クラミジアPCR尿 (+)
マイコプラズマ STDマイコ
M.ジェニタリウム
M.ホミニス
ヨウセイ
ウレアプラズマ U.パルバム
U.ウレアリチカム
ヨウセイ
一般細菌 一般トマツ (3+)
カンジダ カンジダトマツ (+)
トリコモナス トリコモナストマツ (+)

⑤のど4種の検査

のど4種の項目は、淋菌、クラミジア、マイコプラズマ・ウレアプラズマです。

のど4種 項目 表記 治療必要
淋菌 淋菌PCR咽 (+)
クラミジア クラミジアPCR咽 (+)
マイコプラズマ STDマイコ
M.ジェニタリウム
M.ホミニス
ヨウセイ
ウレアプラズマ U.パルバム
U.ウレアリチカム
ヨウセイ

⑥血液4種の検査

血液4種項目の内容は梅毒、HIV、B型肝炎、C型肝炎です。それぞれのスクリーニング検査は以下です。

検査項目 表記、検査名 治療必要
梅毒 TPHA(定性) (+)
B型肝炎 HBs抗原 (+)
C型肝炎 HCV第三世代抗体 (+)
HIV HIV抗原・抗体 1.0以上

定性とは、+/-で陽性か陰性を判定する検査です。TPHAが陽性の場合はTP/RPRのそれぞれ定量検査をします。 Hbs抗原検査で、(-)であればB型肝炎の感染はないという意味です。HCV抗体およびHIV検査では、1.0未満であれば、それぞれ感染していないという意味です。 Hbs抗体が10以上の場合はワクチンの効果が出ている、と言う意味であり、10未満の場合はもう一度ワクチンの接種が勧められます。

⑦おりもの検査

おりものライトは一般細菌、カンジダ、トリコモナスです。

検査項目 表記、検査名
一般細菌 一般トマツ、グラム+/-, COC/ROC
カンジダ カンジダトマツ
トリコモナス トリコモナストマツ

カンジダやトリコモナスは(+)すなわち陽性であれば治療適応があります。 一般細菌は1+は治療不要です。3+は悪臭の症状が出てきます(細菌性腟症と言います)ので、腟洗浄や腟錠による治療が勧められます。 2+の場合は悪臭やおりもの増加などの症状があれば治療適応です。

検査項目 表記、検査名
一般細菌 一般トマツ、グラム+/-, COC/ROC
カンジダ カンジダトマツ
トリコモナス トリコモナストマツ
淋菌 淋菌核酸増幅PCR他
クラミジア クラミジアPCR他
マイコプラズマ STDマイコぬぐい
M.ジェニタリウム
M.ホミニス
ウレアプラズマ U.パルバム
U.ウレアリチカム

治療:淋病に対しては点滴、クラミジア、マイコプラズマ、ウレアプラズマは飲み薬の服用です。

⑧リセットチェック

リセットチェック検査の項目と表記は以下となります。

リセットチェック 項目 表記 治療必要
リセットチェックA 女性 淋菌、クラミジア、トリコモナス、カンジダ、一般細菌、咽頭淋菌、咽頭クラミジア、梅毒、HIV 淋菌拡散増幅PCR他、クラミジアPCR他、トリコモナストマツ、カンジダトマツ、一般トマツ、淋菌拡散増幅PCR咽、クラミジアPCR咽、TPHA(定性)、HIV抗原・抗体 (+)、有症状・3+、1.0以上
リセットチェックA 男性 淋菌、クラミジア、トリコモナス、カンジダ、一般細菌、咽頭淋菌、咽頭クラミジア、梅毒、HIV 淋菌拡散増幅PCR尿、クラミジアPCR尿、トリコモナストマツ、カンジダトマツ、一般トマツ、淋菌拡散増幅法PCR咽、クラミジアPCR咽、TPHA(定性)、HIV抗原・抗体 (+)、有症状・3+、1.0以上
リセットチェックB 女性 淋菌、クラミジア、マイコプラズマ、ウレアプラズマ、トリコモナス、カンジダ、一般細菌、咽頭淋菌、咽頭クラミジア、咽頭マイコプラズマ、咽頭ウレアプラズマ、梅毒、HIV、B型肝炎、C型肝炎 淋菌拡散増幅PCR他、クラミジアPCR他、STDマイコぬぐい、M.ジェニタリウム、M.ホミニス、U.パルバム、U.ウレアリチカム、トリコモナストマツ、カンジダトマツ、一般トマツ、淋菌拡散増幅PCR咽、クラミジアPCR咽、STDマイコうがい、TPHA(定性)、Hbs抗原、HCV第三世代抗体、HIV抗原・抗体 (+)、ヨウセイ、有症状・3+、1.0以上
リセットチェックB 男性 淋菌、クラミジア、マイコプラズマ、ウレアプラズマ、トリコモナス、カンジダ、一般細菌、咽頭淋菌、咽頭クラミジア、咽頭マイコプラズマ、咽頭ウレアプラズマ、梅毒、HIV、B型肝炎、C型肝炎 淋菌拡散増幅PCR尿、クラミジアPCR尿、STDマイコ、M.ジェニタリウム、M.ホミニス、U.パルバム、U.ウレアリチカム、トリコモナストマツ、カンジダトマツ、一般トマツ、淋菌拡散増幅PCR咽、クラミジアPCR咽、STDマイコうがい、TPHA(定性)、Hbs抗原、HCV第三世代抗体、HIV抗原・抗体 (+)、ヨウセイ、有症状・3+、1.0以上

⑩梅毒検査

症状は性器、鼠経リンパ節、口唇、咽頭、皮膚などに出てきますが、検査に関しては血液検査で行います。不安行為から4週間経過してから検査が受けられます。

検査項目・表記 定性・定量結果
TP検査
TPHA(定性)
TPHA(定量)
(+)
80、160、320、640、1280、2560、など
RPR検査
RPRカード法(定性)
RPR(定量)
(+)
1、2、4、8、16、32、64、128、256、など
組み合わせ 解釈
TP-、RPR- 現時点で、梅毒の可能性は低いです。
TP+、RPR- ①既感染、②TP偽陽性、③早期梅毒の可能性があります。
TP-、RPR+ ①RPR偽陽性、②早期梅毒の可能性があります。
TP+、RPR+ 早期梅毒の可能性が高いです。

⑪ヘルペス検査

性器ヘルペスの検査は、ぐじゅぐじゅの新鮮な潰瘍があれば、潰瘍の底部を綿棒でぬぐう「HSV特異抗原検査」ができます。検査陽性の表示は(+)です。 一方、潰瘍が乾燥して治ってきている場合には、2〜4週間後、またはそれ以上で血液抗体検査ができます。

検査項目・表示 陽性の表示
単純ヘルペスのぬぐい検査
HSV特異抗原検査
HSV-1特異抗原
HSV-2特異抗原
(+)
(+)
単純ヘルペスの抗体検査
CF法
IgM(EIA)
EIA価
IgG(EIA)
EIA価
(+)
(+)
4以上
(+)
4以上

⑫HPV検査(2026年3月をもって検査終了中)

ヒトパピローマウイルス検査についてです。ヨウセイまたはインセイの結果が得られます。

検査項目 表記 陽性表示
尖圭コンジローマの検査 HPV低リスク群 ヨウセイ
子宮頸がんの検査 HPV高リスク群 ヨウセイ

HPV低リスク群陽性の場合、尖圭コンジローマの可能性が高く、治療を行います。HPV高リスク群陽性の場合、子宮頸がん細胞診の検査を行います。

⑬バグ

データ送信の時点で2重に送られてしまう事があります。例えば、2日目、3日目の結果が同時に届いたりするときにバグが生じてしまいます。ご注意下さいませ。

⑭参考値

「コメント」欄のD、A、B、01、91などについては以下の意味です。
D:STDマイコうがいで表示される、「参考値」と言う意味だが、必ず表示されるので気にしなくてよいです。
コメント欄のA、B:「再検査、稀釈再検査しました」*「もう一度検査をしてください」の意ではありません。
01、91などの数字:研究所の名称(場所の特定)であり、直接検査結果とは関係しません。

3.検査結果報告時期について

検査結果はMeDaCaに登録いただいたメールアドレスに随時通知されます。

1〜2日後:一般細菌(雑菌)、トリコモナス、カンジダなどの塗抹検査、尿沈渣、梅毒、B型肝炎、C型肝炎
3〜4日後:淋病、クラミジア、ヘルペス抗体検査、HIV抗原抗体反応
リセットチェックAは3、4日程度ですべての検査結果が報告されます。
4〜5日後:マイコプラズマ、ウレアプラズマ
リセットチェックBは4、5日程度ですべての検査結果が報告されます。
5〜6日後:一般細菌(雑菌)、カンジダの培養検査(亀頭炎検査)、Nugentスコア検査(女性、細菌性腟症評価)

日曜、祝日を挟む場合は遅れる事があります。18時以前に来ていただくとその日のうちに検査会社に引き取ってもらうことができます。 19時以降の検査は翌日の引き渡しとなります。万が一検査結果が届かない場合は当院までご連絡ください。

4.検査セットの内容について

下記はデフォルトの状態です。オプションなどにより、多少イレギュラーなセットとなる可能性もあります。

検査セット 内容
リセットチェックA 淋菌、クラミジア(咽と性器)、一般細菌(雑菌)、トリコモナス、カンジダ、梅毒TP、HIV
リセットチェックB 淋菌、クラミジア(咽と性器)、一般細菌(雑菌)、トリコモナス、カンジダ、マイコプラズマ、ウレアプラズマ(咽と性器)、梅毒TP、HIV、B型肝炎、C型肝炎
おりもの3種 ライト 一般細菌、トリコモナス、カンジダ
おりもの4種 スタンダード 淋菌、クラミジア、マイコプラズマ、ウレアプラズマ
おりもの7種 フル 一般細菌、トリコモナス、カンジダ、淋菌、クラミジア、マイコプラズマ、ウレアプラズマ
尿2種 淋菌、クラミジア
尿4種 淋菌、クラミジア、マイコプラズマ、ウレアプラズマ
尿7種 淋菌、クラミジア、マイコプラズマ、ウレアプラズマ、一般細菌、カンジダ、トリコモナス
のど2種 淋菌、クラミジア
のど4種 淋菌、クラミジア、マイコプラズマ、ウレアプラズマ
血液2種 HIV、梅毒
血液4種 HIV、梅毒、B型肝炎、C型肝炎

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記事監修

院長 剣木憲文(けんのき のりふみ)

医師、医学博士
日本性感染症学会認定医
銀座ヒカリクリニック院長

院長 剣木憲文

院長紹介
メディア(取材)
銀座ヒカリクリニック
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