30代/ 男性
尖圭コンジローマが黒くなった? 再発と治癒の違いを医師が解説|30代男性の治療実例 Genital Warts Turned Black? A Case of Condyloma Acuminatum Successfully Treated with Podophyllin
診断 尖圭コンジローマ
Before
エピソード
尖圭コンジローマ
🔹患者さんの概要
30代男性。
恥毛部から陰茎基部、体部にかけて鶏冠状(とさか状)のできものが複数みられました。
診察の結果、尖圭コンジローマ(性器いぼ)と診断しました。(図1)
🔹治療の経過
【初診:202X年2月8日】
恥毛部や陰茎に複数の結節(いぼ)を確認。
尖圭コンジローマと診断し、液体窒素による凍結治療とヨクイニン(漢方薬)の内服を開始しました。
【約3週間後:202X年3月1日】
結節はすべて消失。
いぼのあった部位には皮膚の再生(皮溝形成)がみられ、瘢痕(きずあと)の状態に。
一旦、治癒と判断しました。(画像2)
【約1か月半後:202X年4月20日】
以前の治療部位の一部が黒く変化。(画像3)
この黒色変化は、再発の前兆である色素変調と考えられました。
同時に尿道付近にも新たな病変が出現したため、再発と判断し治療再開。
5月4日よりポドフィリン溶液(外用薬)による化学的治療を開始しました。
【再治療後:202X年5月10日】
治療部位の表皮が剥離。(画像4)
刺激を抑えるため、ゲンタマイシン軟膏で保護・保湿を行いました。
【最終確認:202X年7月19日】
黒色変化は完全に消失し、再発もなく治癒が確認されました。(画像5)
🔹医師からのコメント
尖圭コンジローマは、ヒトパピローマウイルス(HPV)によって起こる性感染症の一つです。
治療後に黒くなる・色が変わるなどの変化が見られることがありますが、
それが治癒過程の色素沈着なのか、再発の兆候なのかは専門医でないと判断が難しい場合があります。
再発の早期発見・治療が重要なため、自己判断で放置せず、異変を感じたら早めにご相談ください。
ポドフィリン溶液などの外用治療は、適切に使用すれば高い効果が期待できます。
🔹まとめ
尖圭コンジローマは治療後に黒く変化することがある
色の変化が再発のサインであることもある
液体窒素・ヨクイニン・ポドフィリン溶液を組み合わせた治療で良好な経過
医師の定期的な観察が再発予防と早期発見の鍵
🩺銀座ヒカリクリニックでは
尖圭コンジローマをはじめ、HPV関連疾患の検査・治療・再発フォローを行っています。
再発や色の変化に気づいた際も、安心してご相談ください。




















