20代/ 女性
会陰部の潰瘍および両側鼠径リンパ節腫脹により発見された性器ヘルペス、梅毒の同時感染の一例
診断 性器ヘルペス、梅毒
Before
エピソード
性器ヘルペス、梅毒
20歳代女性 ソープ 週2日勤務、1日2人接客
外陰部の痒みがあり、レディースクリニックを受診し、医師からは視診にて性器ヘルペスと診断され抗ウイルス薬を処方された。セカンドオピニオンおよび検査希望で、同日当院をご来院された。
診察で会陰部に2㎝程度の潰瘍(画像1)、両側鼠経リンパ節の腫脹(画像2,3)が認められ、2型単純ヘルペス特異抗原陽性、血液検査にて梅毒RPR64/TP640であった。治療は途中で自己中断された。
【解説:注意すべきこと】性器ヘルペスの原因ウイルスは単純ヘルペスウイルス1型、2型であるが、水痘帯状疱疹ウイルス(いわゆる3型ヘルペス)感染による症状は片側帯状の水疱や潰瘍である。時として性器ヘルペスとの区別が難しい事があるため、医師による診断が不可欠である。インターネットなどには多くの情報が散見されるが、基本的には医療機関、特に性感染症内科への受診をお勧めする。
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