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2025.02.05

イソジンが効く性病の菌10選!|東京・性病検査・安い|銀座ヒカリクリニック

1.はじめに

イソジン(ポビドンヨード)は、強力な消毒作用を持つ医薬部外品で、さまざまな細菌やウイルスに対して効果があるとされています。性病(性感染症)は、性行為を通じて感染する病気で、放置すると深刻な健康問題を引き起こすことがあります。イソジンは、性病の予防や感染拡大を防ぐために使用されることがありますが、治療には限界があります。

本日は、日本性感染症学会専門医であり、銀座で性病専門のクリニックを開業している私が、イソジンが有効とされる性病の原因菌を10種類ご紹介します。これらの病気に対するイソジンの効果を理解することは、予防や感染症対策の一環として有益です。ただし、イソジンはあくまで補助的な役割を果たすものであり、感染が疑われる場合は、専門医による適切な治療が必要です。

1-1. 淋菌(りんきん)感染症

淋菌は、Neisseria gonorrhoeaeという細菌によって引き起こされる性感染症です。淋菌感染症は、尿道炎や膣炎、喉の感染症などを引き起こします。放置すると不妊症や骨盤内炎症を引き起こすリスクがあります。イソジンは淋菌に対して一定の消毒効果を持ち、性行為後に使用することで、感染のリスクを減少させる可能性があります。

1-2. クラミジア感染症

クラミジアは、Chlamydia trachomatisという細菌が引き起こす性感染症です。特に女性においては無症状で進行し、肝周囲炎や不妊症を引き起こす可能性があるため、早期発見と治療が重要です。イソジンは、クラミジアの予防に一定の効果を発揮しますが、もし感染してしまっている場合には抗生物質による治療が基本となります。

1-3. トリコモナス感染症

Trichomonas vaginalisという原虫が引き起こすトリコモナス感染症は、女性において膣炎やかゆみ、悪臭の症状を引き起こします。男性でも尿道炎を引き起こすことがあります。イソジンは、トリコモナス原虫に対して有効な消毒作用を持ち、性行為後の予防に役立つ場合があります。しかし、治療には薬物が必要です。

1-4. 梅毒

梅毒は、Treponema pallidumというスピロヘータが引き起こす性感染症で、進行が遅く、初期にはしこりができ、後に全身に発疹が現れます。最終的には神経や臓器に障害を引き起こすことがあります。イソジンは梅毒の予防に役立つことがあり、性行為後に使用することで感染リスクを減らせますが、梅毒は抗生物質で治療する必要があります。

1-5. ヘルペスウイルス感染症

ヘルペスウイルスは、口唇ヘルペスや性器ヘルペスを引き起こすウイルスで、再発を繰り返すことがあります。イソジンは、ヘルペスウイルスに対しても一定の効果を示すことがありますが、治療には抗ウイルス薬が必要です。イソジンは、発症部位を清潔に保ち、感染拡大を防ぐ役割を果たします。

1-6. カンジダ感染症

カンジダは、Candida albicansという真菌が引き起こす感染症で、特に女性に多い膣炎の原因です。カンジダ感染症は、かゆみや異常な分泌物を引き起こします。イソジンはカンジダに対して消毒作用があり、膣内や外陰部の清潔を保つことができます。しかし、真菌感染症には抗真菌薬による治療が必要です。

1-7. マイコプラズマ・ホミニス

マイコプラズマ・ホミニスは性感染症としては原因菌か否か、議論が分かれる所ですが、帝王切開後に腹膜炎を起こした患者の腹腔内のから検出されることが知られている菌です。イソジンはマイコプラズマ・ホミニスに対して消毒作用があり、膣内や外陰部の清潔を保つことができます。しかし、マイコプラズマホミニスに感染した場合は抗生剤による治療が必要です。

1-8. バクテリア感染症(細菌性膣症)

細菌性膣炎は、膣内の細菌バランスが崩れることによって起こる、様々な原因菌による複合的感染症です。症状としては、異常な膣分泌物や臭い、かゆみが現れます。イソジンは、細菌の消毒に役立つため、細菌性膣炎の予防に寄与する可能性がありますが、感染が進行すると抗生物質による治療が必要です。

1-9. 赤痢アメーバ

赤痢アメーバは、ひどい下痢症状や血中に入ると、粗大な肝膿瘍を来たすことで知られる性感染症の1つです。特に肛門性交をされる機会のある方は注意が必要です。

1-10. おまけ、アデノウイルス・インフルエンザウイルス

アデノウイルスは風邪のウイルスですが、尿道炎症状を来たすことが知られています。よって性感染症の1つと考える事ができます。しかし、淋病やクラミジアなどの典型的な性感染症は粘膜感染ですが、アデノウイルスは飛沫感染や接触感染を起こします。よって通常のうがい、手洗いが予防の鍵です。

インフルエンザウイルスは知っての通り、風邪のウイルスであり、全く性病ではありません。セックスをされる方は性病ばかりでなく、普通の風邪や治りにくい特異的な風邪インフルエンザ、コロナウイルス感染症、溶連菌感染などになる可能性も多いので、共に予防が必要と考えられます。

2.結論

イソジンは、性病の予防や早期対策に有効な消毒薬で、特に細菌や真菌に対して一定の効果があります。ただし、イソジンはあくまで補助的な予防策であり、性感染症にかかるリスクを完全に排除することはできません。感染症が疑われる場合は、専門の医師による診断と治療を受けることが最も重要です。性病の予防には、定期的な検診や適切な避妊法、ドキシペップ、そして衛生管理が不可欠です。

【参考HP】
塩野義ヘルスケア、イソジンのHPより
https://www.isodine.jp/povidone-iodine/

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