- 1.はじめに
- 1-1. マイコプラズマ・ジェニタリウム(Mycoplasma genitalium)
- 1-2. ウレアプラズマ・ウレアリチカム(Ureaplasma urealyticum)
- 1-3. トリコモナス(Trichomonas vaginalis)
- 1-4. カンジダ(Candida)
- 1-5. 一般細菌(一般的な細菌感染)
- 1-6. 髄膜炎菌(Neisseria meningitidis)
- 1-7. インフルエンザ菌(Haemophilus influenzae)
- 1-8. アデノウイルス(Adenovirus)
- 1-9. 無菌性慢性前立腺炎
- 2.結論


1.はじめに
「検査では菌はいませんと言われました。」
「でも、排尿時の違和感や軽い痛みが続いています。」
東京で性病検査を受けた後、このようなご相談は少なくありません。
一般的な淋菌・クラミジア検査が陰性であっても、尿道炎症状が続くことはあります。
その背景には、通常検査では見逃されやすい病原体や、非感染性の炎症が存在する可能性があります。
以下に、考えられる原因を整理します。
1-1. マイコプラズマ・ジェニタリウム(Mycoplasma genitalium)
近年、注目されている性感染症の一つです。
淋菌・クラミジアが陰性でも、
・軽い排尿痛
・尿道の違和感
・少量の透明分泌物
といった症状が続くことがあります。
耐性菌が増加しており、治療選択も重要です。
通常の抗菌薬では改善しないケースもあります。
1-2. ウレアプラズマ・ウレアリチカム(Ureaplasma urealyticum)
常在菌として保有されることもありますが、
症状がある場合には炎症の原因となることがあります。
特に
・症状が軽い
・長引く
・他検査が陰性
という場合に疑います。
治療の適応判断が重要です。
1-3. トリコモナス(Trichomonas vaginalis)
女性に多い印象がありますが、男性でも感染します。
男性では無症状のことも多い一方、
・軽い尿道刺激症状
・慢性的な違和感
として現れることがあります。
一般的な尿検査では検出できないこともあります。
1-4. カンジダ(Candida)
真菌(カビ)による感染です。
抗生物質内服後や、免疫低下時に発症しやすく、
・かゆみ
・軽いヒリヒリ感
・亀頭炎症状
を伴うことがあります。
細菌検査では当然「菌なし」となります。
1-5. 一般細菌(一般的な細菌感染)
大腸菌など、いわゆる腸内細菌による感染もあります。
性的接触に限らず、
・体調不良
・免疫低下
・軽微な外傷
などがきっかけとなることもあります。
通常の性感染症パネルでは検出対象外の場合があります。
1-6. 髄膜炎菌(Neisseria meningitidis)
咽頭感染から尿道へ感染することがあります。
淋菌と似た菌種であり、
検査法によっては区別が難しいこともあります。
口腔性交歴がある場合には考慮が必要です。
1-7. インフルエンザ菌(Haemophilus influenzae)
主に咽頭常在菌ですが、尿道炎を引き起こすことがあります。
軽症例が多く、見逃されやすい原因の一つです。
1-8. アデノウイルス(Adenovirus)
ウイルス性尿道炎の代表例です。
・発熱
・咽頭炎
・結膜炎
を伴うこともあります。
抗菌薬は無効であり、自然軽快を待つケースが多いです。
1-9. 無菌性慢性前立腺炎
検査で病原体が検出されないにもかかわらず、
症状が持続する場合に重要なのがこれです。
いわゆる
慢性前立腺炎/慢性骨盤痛症候群(CPPS)
特徴は:
・排尿後の違和感
・会陰部不快感
・下腹部の鈍痛
・ストレスで悪化
細菌が存在しない「無菌性」の炎症が原因と考えられています。
自律神経バランスや骨盤底筋緊張も関与します。
抗菌薬が効かない理由はここにあります。
2.結論
「菌はいない」と言われても、
尿道炎症状が続く理由はいくつも存在します。
✔ 通常検査では対象外の病原体
✔ ウイルス性炎症
✔ 真菌感染
✔ 非細菌性前立腺炎
重要なのは、
検査陰性=異常なしではないということです。
症状が続く場合は、
検査の見直しや専門的評価が必要です。
東京・銀座で性病検査をご検討中の方、
あるいは「異常なし」と言われたものの症状が続く方は、
一度専門的視点での再評価をご検討ください。
症状の背景を丁寧に整理することが、
安心への第一歩です。
銀座での性病専門クリニックでは、最新の検査技術を用いて、早期に原因を特定し、患者様の不安を解消するお手伝いをしています。症状が続く場合は、ぜひお気軽にご相談ください。
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記事監修
院長 剣木憲文(けんのき のりふみ)
医師、医学博士
日本性感染症学会認定医
銀座ヒカリクリニック院長
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メディア(取材)
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